移動手段をビジネスにしようと考えたときに、現代で人力車ビジネスを行う人は少ない。
ニーズが全くないわけではなく、奈良や嵐山、上野、横浜中華街などの観光地では人力車ビジネスは小規模で成り立っている。
しかし、人口の多い都会ではタクシーという便利な乗り物が移動手段として使われる。
なぜなら、タクシーの方が人力車に比べて早いし、安いし、スタッフにとっては雨露や寒さ、暑さをしのぐことができるからだ。
誰もそこで働くスタッフに「人力車の方が自動で動く車よりも甘えがない」「努力と根性と人力で頑張ってこそ商売だ」なんてことは言わない。
なのに、サービス業の世界ではおかしなことに「人力」の質と量を増やすことがサービスを良くすることだという神話がまことしやかに語りつづけられている。 |